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古代中国哲学では、全てのものは「気」が集まって成り立っているとする考え方があります。その流れを継ぎ、東洋医学の「気」は、身体を構成する最小単位の物質であり、身体中に広く分布し、身体を動かす「エネルギー源」として、常に動いて全身を巡っていると考えられています。

「気」と日本人

「気」と聞くとよくわからないと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、私達はごく日常的に「気」の感覚を身に着けています。例えば、「気が滅入る」「気がゆるむ」「気が合う」など「気」を使った慣用句は数え切れないほどあり、最近では「空気を読む」なんて表現も生まれました。また、「天気」というのも「天」の「気」と考えると、「気」の概念をわかり易くしてくれるかもしれません。
病は気から-東洋医学の「気」の種類と役割|【全30回】望永航史のオンライン東洋医学講座

「病は気から」というのは、心身の「気」の状況が病を引き起こす原因になるという古い慣用句です。東洋医学では、「気」の状態やバランスの乱れが病の原因になると考え、「気」が足りない状態「気虚ききょ」)では「気」を補い、「気」の流れが滞っている「気滞きたい」「気鬱きうつ」)では「気」の巡りを促進し、「気」が流れに逆らい身体の上部にばかり集まってしまう「気逆きぎゃく」)では、気を正しい方向に導く治療を行います。

「気」の材料とは

では、そもそも「気」はどうやって作られるのでしょうか?「気」の基本材料として、まず以下の3つを覚えておきましょう。

  • 自然界の空気

肺から取り込まれた自然界の清らかな空気は、「気」として体内に取り込まれ、私達の栄養になります。

  • 飲食物を消化・吸収して出来る物質

飲食物を取り込み、脾・胃から体内に消化・吸収すると水穀の精微すいこくのせいび」という栄養豊富な物質が作られ、「気」になります。

  • 先天的な精気

祖先から受け継ぎ、生まれながらにして持っている精気は、腎に蓄えられ大切なエネルギー源として使われます。これは「先天の気」と呼ばれ補充することはできませんが、後天的に作られる「1・2を主とした手段で後天の気」でその役割を補うことができます。

「気」の役割とは

身体を動かす「エネルギー源」として、常に動いて全身を巡っているという「気」は、具体的に何をしているのでしょうか。以下の6つが「気」の代表的役割です。具体的に見ていきましょう。

1. 作る:「気」の栄養要素|「気」の役割

「気」の栄養要素-東洋医学の「気」の種類と役割|【全30回】望永航史のオンライン東洋医学講座 (1)
「気」は身体を構成する要素を作る「栄養素」としての働きを担っています。「気」は身体を動かす「エネルギー源」であり、「気」が不足すると私たちの身体は燃料の切れた飛行機のように動けなくなってしまいます。

2. 温める:「気」の温煦作用|「気」の役割


「気」には、熱を発し、身体を温める働きがあります。外が寒かろうと暑かろうと、身体の体温を一定に保ち、五臓六腑を始めとした身体の各器官を温め、その働きを助けるのも「気」の大切な役割です。

3. 動かす:「気」の推動作用|「気」の役割

「気」の推動作用-東洋医学の「気」の種類と役割|【全30回】望永航史のオンライン東洋医学講座
「気」は、血や水を循環させたり、臓器を動かしたりして、各器官の活動を助け代謝を促進します。身長を伸ばしたりするのも、また、神経回路を動かすのも「気」の役割だと考えられています。

4. 守る:「気」の防御作用|「気」の役割

「気」の防御作用-東洋医学の「気」の種類と役割|【全30回】望永航史のオンライン東洋医学講座
「気」には、まず、体内に病の原因が入り込まないように防ぎ、更にそれを突破して体内に侵入した病と戦い、病の原因から身体を守ってくれる役割があります。

5. 留める:「気」の固摂作用|「気」の役割

「気」の固摂作用-東洋医学の「気」の種類と役割|【全30回】望永航史のオンライン東洋医学講座
空気のような気体も、水のような液体も、何もなければその場に留まってはくれず、どんどん流れていずれ失くなってしまいます。東洋医学では、血や水のような液体、そしてせっかく体内に集まっている「気」自体が身体から流れ出て行かないようにするのは、「気」の役割だと考えられています。

6. 「気」の気化作用|「気」の役割

「気」の気化作用-東洋医学の「気」の種類と役割|【全30回】望永航史のオンライン東洋医学講座
「気」「血」「水」のような身体を構成する要素、そしてそれらの原材料の「精」は、時によっては、その形を変えることがあります。「水」が汗や尿に変わるのはその代表的な一例で、これらのように「気」「血」「水」「精」の変化を助けるのが「気」の役割です。

ここに挙げた6つは、生命活動を維持するために担っている、とても重要な「気」の役割です。ぜひ覚えておきましょう。

「気」の種類

先ほど「気」には、生まれ持った「先天の気」と後天的に作られる「後天の気」があるとお話しましたが、その作り出される方法と機能によって「気」を分類する事もあります。
東洋医学の「気」とは【全30回】望永航史のオンライン東洋医学講座

  • 衛気 えき: 体表面を覆い、経絡の外を流れ、体を守る「気」
  • 宗気そうき: 呼吸により肺から取り入れた清気で、胸の辺りに集まっている「気」
  • 営気 えいき: 脈管内(経絡内)で血とともに存在する「気」
  • 元気: 祖先から与えられ、生まれながらにして一人ひとりが持っている生命力で臍下辺りに集まる「気」

この他に、五臓六腑や経絡にも当然気が流れています。この「気」の分類を見ると、それぞれの「気」が身体の大体どの辺りに位置するかを知る事が出来ます。

まとめ

「気」とは、身体を作り、生命活動を維持する最小単位の物質です。
身体を動かす「エネルギー源」として、常に動いて全身を巡っている、強い活力を持った物質です。

「気」のバランスや状態を整えることは、身体の不調を改善する上で欠かせません。「気」の概念を理解し、自分でコントロールすることができるよう、ぜひ「東洋医学」を生活に取り入れてみてください。もっと詳しく学んで生活の中に取り入れたい方、ご自身やご家族・ご友人や周りの方のケアに役立てたい方は、ぜひ実際の「中医学・施術講座」「医学気功講座」各種「太極拳講座」などにお越し下さい。圧倒的に近道です。

次回のオンライン東洋医学講座では、今回学んだ「気」の状態やバランスに乱れが生じると、心身の健康にどう作用するのかを学んでいきましょう。

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