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東洋医学の「血」は「ち」ではなく、「けつ」と読みます。
西洋医学の「血液」に加えてその中に含まれる滋潤成分を含めた体液を総称する概念です。
「血(けつ)」には、主に、全身に栄養や水分を運ぶ働きや精神を安定させる働きがあると考えられています。

「血(けつ)」と日本人

昔ながらの慣用句には、昔から語り継がれてきた多くの知恵が含まれています。
「気」の項で「気が滅入る」「気がゆるむ」「気が合う」など「気」を使った慣用句についてご紹介しましたが、「血(けつ)」も日本人の日常に慣用句として馴染んでいます。

例えば、怒りを意味する「頭に血が上る」や、ぞっとした時の「血が引く(血の気が引く)」興奮して心が高ぶっている状態の「血が騒ぐ」・「血湧き肉踊る」など多くの表現方法があり、それらは東洋医学の考える体の働きの概念を体現しているのです。

怒りが抑えられない人の身体の特徴-東洋医学の「気」の種類と役割|【全30回】望永航史のオンライン東洋医学講座

東洋医学では「頭に血が上った」怒りが生まれる場合、まず、五臓六腑のうち「肝」かんの働きが関係していると捉え、その怒りの感情がコントロールできないような場合は、五臓六腑のうち「肝」かんに何か問題がある可能性があるのではないかと診察、治療を行います。そして、それは現代西洋医学で、貧血には鉄分の多く含まれるレバー(動物の肝臓)を食べると良いという教えとリンクしているというのもユニークな点です。

このように、「気」「血(けつ)」「水(すい)」をはじめとした東洋医学の言葉は、単純に臓器や機能を指すだけではなく、概念を総称する場合があることを理解しておきましょう。

「血(けつ)」の材料とは

「気」と同じく飲食物を脾・胃から体内に消化・吸収して作られた水穀の精微すいこくのせいび」という栄養豊富な物質が、清気(せいき)と結びついて「血(けつ)」になります。もちろん、「水穀の精微すいこくのせいび」が多ければ良いわけではなく、うまく機能させるためには、「気」や、「心」や「肝」(※)などの臓器をはじめとした体の各機関が機能的に働いている必要があります。

「血(けつ)」の役割とは

では、「血(けつ)」は具体的に身体の中でどんな役割を担っているのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

1. 全身に栄養を運ぶ:「血(けつ)」の栄養要素|「血(けつ)」の役割

「血(けつ)」滋養作用-東洋医学の「血(けつ)」の種類と役割|【全30回】望永航史のオンライン東洋医学講座

「血(けつ)」は、「肝」の働きなど身体の他の機能と連携して全身をくまなくめぐり、身体の隅々にまで栄養を送り届けます。私たちの筋肉や骨、皮膚や爪、髪など身体に栄養を運び成長させるのは「血(けつ)」の役割です。
「血(けつ)」が不足したり、うまく全身を巡ることができなくなったり、「血(けつ)」自体が熱くなってしまったりと、「血(けつ)」に何らかの不具合が生じると、貧血や月経不順や身体の各所の痛みなど、様々な不調が起こります。

2. 身体を潤す:「血(けつ)」の栄養要素|「血(けつ)」の役割

「血(けつ)」の滋養作用-東洋医学の「血(けつ)」の種類と役割|【全30回】望永航史のオンライン東洋医学講座

栄養分と一緒に水分を運び身体を潤すのも「血(けつ)」の重要な役割です。分かりやすいところでは、「血(けつ)」が不足すると肌や髪が乾燥して潤いがなくなるような症状があります。「血(けつ)」に含まれる豊富な栄養は、水分と一緒だからこそ、身体の隅々まで送り届けられるのです。

また、「血(けつ)」は、栄養分を身体中に運ぶだけでなく、身体の中で作られた老廃物を身体の外に運び出す役割も担っています。ここ数年の間に現代西洋医学でも「ドロドロ血液」が動脈硬化などを引き起こすという考えがより重要視されて、「サラサラ血液」になるための方法などが一般的にも広く知られるようになりましたね。

3. :精神を安定させる「血(けつ)」の栄養要素|「血(けつ)」の役割

「血(けつ)」の寧静作用-東洋医学の「血(けつ)」の種類と役割|【全30回】望永航史のオンライン東洋医学講座

東洋医学では、「血(けつ)」が十分にあり、支障なく流れているからこそ、心(こころ)が安定して意識が保たれると考えられています。逆に、悩みが深くストレス過多の場合、「血(けつ)」が過剰に使われてしまって不足し、興奮状態になりやすく、不眠やもの忘れなどの症状を引き起こす原因となります。
ご自身で怒りの感情がどうしてもコントロールできない場合は「血(けつ)」に何らかの不具合がある可能性があるので、専門医に診てもらうと良いかもしれません。

私が開催している「中医学施術講座」「医学気功講座」、各種「太極拳講座」のレッスンの中でアドバイスすることもできるので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

「血(けつ)」は「気」の母

「血(けつ)」が身体の隅々にまで栄養や水分を運び、臓器をうまく働かせることで「気」が作り出されることから、『「血(けつ)」は「気」の母(血為気之母)』であると言われています。
また、逆に「気」が「血(けつ)」の流れをサポートすることで「血(けつ)」は身体をうまく巡ることができるので、『気は「血(けつ)」の師(気為血之帥)』と言われます。

このように、「気」と「血(けつ)」には深い関連があり、どちらかに不調が生じるともう一方にも不調が生じやすくなり、健康が損なわれる原因になります。

「血(けつ)」のまとめ

今回の『オンライン東洋医学講座7-2:東洋医学の「血(けつ)」とは』のまとめです。

「血(けつ)」には、身体に栄養や水分を運び、精神を安定させる効果があります。

「血(けつ)」に不具合が生じると、栄養不足で顔色が悪くなり貧血や月経不順を始め様々な不調が生じます。

「血(けつ)」に不具合が生じると、興奮状態になるなど精神のバランスを取るのが難しくなります。

「血(けつ)」は「気」と深く関連し、互いをサポートし合い私達の健康を保ってくれています。

次回のオンライン東洋医学講座では、「気・血(けつ)・水(すい)」の「水(すい)」を学んでいきましょう。今後、「血(けつ)」の量や状態に何らかの不調が生じると、心身の健康にどう作用するか、どう調整して健康な身体を取り戻していくかもご紹介しますのでお楽しみに!

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