「どうしても止めたい」
「絶対に変わりたい」
そう感じる気持ちは、多くの人が経験するもの。
ダイエットや禁酒・禁煙に、もっと深刻な依存症。
身近なところで言えば、散らかす習慣やスマホを見る習慣、買い物をやめられない習慣だって、根をたどれば同じものです。
そして、これらの習慣を止められないのは、あなたがそれを止めることに「執着」しているからです。
「タバコを止めたい」と思えば思うほど、あなたの脳は「 タバコ 」の事を考える機会が増え、脳に
「 タバコ 」「吸ってはいけないもの」「止められないもの」
という回路が作られます。
吸ってはいけないと思えば思うほど、止めたいと願えば願うほど、その回路は強固になり、意識に刷り込まれます。
反省もダメです。
多くの場合、反省は、感情と結びついて、よりその回路を強くするばかりで、進歩を止めてしまいます。
脳は、繋がりを記憶します。
例えば、「ランニング」と聞いて、「面倒」と思う人もいれば、「リフレッシュ」と思う人も、「自分には関係ない」と思う人もいる。
更に、公園、住宅街、海沿のランニングコースと思い浮かべる風景も、聞こえてくる音も、漂う香りも人それぞれでしょう。
私達の脳は、無数の選択肢から、繋がりを作ります。
その「事」を、「悲しみ」と繋げるか、「喜び」と繋げるか、全てはあなた自身の選択次第ということです。
いったん作られた繋がりが、もし、自分にとって望ましくない習慣を招いている場合、そこから自由になるためには、
「**を止めたい」と願うのは、逆効果です。
今回の場合であれば、むしろ、タバコの事を考える機会を減らして、 タバコを吸わなくなれば叶うだろう、自分にとって良いことのイメージを膨らませてみましょう。
例えば、
タバコ代を節約したら何が買えるでしょう。
喫煙のために費やしている時間が減れば、何ができるでしょう。
体に染みついたタバコのにおいが消えたら、何が起こるでしょう。
これらのイメージは、あなたの選択肢となり、新たな繋がりを作ります。
新たな繋がりは、意識に刷り込まれ、やがて、古い繋がりを更新します。
そして、その時、止めたかった習慣からも、自然と解放されるでしょう。
では、新たな繋がりをどのように作っていけば良いのか。
まず1つは、選択肢を増やすことです。
選択肢とは、その時までの経験、つまり出会った人、行った場所、心に触れた本や音楽に絵画、学んだこと、感じたことなど全てです。
選択肢が多ければ多いほど、繋げるのは容易になります。
逆に、あまりに選択肢が少ないと、限られた繋がりしか見出すことができません。
もし、自分の選択肢が少なければ、増やす工夫をしてみましょう。
人に出会い、新たな場所に出かけ、学び、新たな環境に身を投じてみましょう。
全ての経験はあなたの糧になり、時が満ちれば必ず、今悩んでいることを解決してくれるはずです。
今、この瞬間から、少しずつ増やして行けば良いだけです。
シンプルですね?!
もう1つは、繋がりを作る力を育てることです。
多くの人は、せっかく選択肢が沢山あっても、それらをうまく繋げることができません。
今見えている世界の繋がりの形が限られているので、どうしてもそれに似た形になってしまうのです。
最初はなかなかうまく行かなくても、1つ目の「選択肢を増やすこと」と同時に続ければ、じきにうまく繋げることができるようになります。途中で諦めずに続けてみてください。
ちなみに、イメージする力を伸ばす気功の練習は、これらの繋がりを作ることに大変適しています。
気功のページ でも詳しく書いているので、参考にしてみてください。
研究生マルのレッスンメモ
本記事は、レッスン・施術中の望永航史先生のお話を、研究生マルが覚書としてまとめています。
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