いよいよオンライン東洋医学講座の1回目では、東洋医学の母・中医学が生まれた背景をご案内していきましょう。
中国の面積は世界第3位。一言で中国と言っても、海あり山あり砂漠ありという広大な国土の下では気候も風土も様々で、それぞれの地域の特色に応じて文化や風俗が生まれ、様々な医療技術が発達してきました。
東(海が広がる地域):塩分の過剰摂取を由来とする皮膚疾患を治すために石器で身体を押す「
西(砂漠が広がる地域):乳製品や肉の過剰摂取による内臓疾患を治すために「漢方薬療法」が発達
南(高温多湿):発酵食品の摂りすぎによる痙攣や麻痺を治すために「
北(寒冷):冷えた身体を温め、症状を改善する「灸療法」が発達
都市部:身体を動かさず美食を楽しむ人の生活習慣病を改善する「揉み療法」や「運動療法」が発達し、徐々に「気功」や「
これらの地域ごとの医療技術と、中国で古代からある「気」の概念や、人と宇宙(自然)は1つの統一体であるという「整体観念」などの思想哲学が組み合わさってできたのが中国伝統医学です。
中国伝統医学は、海を越え韓国、日本を初めとする国へと伝来し、それぞれの国で独自の発展を遂げ、韓国の「韓医学」、日本の「漢方医学」など各地域の現代医学へと発展し、更に現代でも東洋医学として脈々と世界中で使われ続けています。第2回目以降のオンライン東洋医学講座で、現代の東洋医学の立場や日々の生活に効果的に取り入れる方法もご案内してきますので、お楽しみに!
「オンライン東洋医学講座2:東洋医学と西洋医学の違い」へ進む
東洋医学は、個々人が日々の生活に簡単に取り入れることができます。あらゆる情報が手に入る現代において、西洋医学・東洋医学両方の知識を得ることは、ご自身やご家族など周りの方の心身の健康の大きな助けになるはずです。今後、本ホームページから様々な知識を分かりやすくご紹介してきますので、ぜひご活用ください。
また、ご自身や周りの方の健康管理に生涯役立つ基礎知識や養生に最適な気功法を丁寧にご案内しますので、お近くの方はぜひレッスンにいらしてください。
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